ドラムワンポイントアドバイス
その1
練習時のボリュームですが、必ず腕の力を全部ぬいたピアニッシモから腕の振りおろしや握りを利用したフォルテシモまであらゆるボリュームでやること。アクセントと普通の音(タップ)の差は極端なくらいつけてみると、メリハリがついて聞こえるものです。
その2
練習には効果的な時間というものがあります。時間が長ければよいというものではなく、ただ長時間叩き続けていても、筋肉に負担がかかるばかりです。一日3時間くらいを有効に使って練習する事。それ以上ダラダラやることはありません。毎日続けること、これこそ大事なことです。
その3
人間は、知識や技術を吸収する時期がある。その時期は、子供が言語や動作・習慣を覚えていく時と中学、高校などの勉強をつめこまれている時期の他ならない。それ以降は、気力が減退したり、体力が衰えたりするのでよほどの努力が必要になってくる。諸君。あんまり時間がないのです。とにかく吸収の時期にすべての奏法を覚えておかなくてはならない。ドラムに興味がわいてくる時期、それをいかに有効に使うかが、将来のテクニックを決めます。
その4
フレーズのコピーなんて楽勝にできる、ただし、基礎をおさめたらのことだが!
その5
練習が嫌いになったら、やめてしましなさい!しょせん、君はそれだけの人間だったのです。
その6
ドラムの上手い人に意見を聞きなさい!ドラムに情熱を燃やしている人の意見を聞きなさい!中途半端な奴は、ろくなことを言いません。逆に有名なドラマーはみんな、同じことを言うはずです。
その7
人間が、普通の生活において使う筋肉や、関節の方向はほとんど決まっている。プロスポーツ選手は、そのスポーツに必要な筋肉を特別に鍛えてそれぞれのスポーツに合う独自の体形をつくってしまうほどである。ドラマーも同じように、いつも違う動きをするので風呂に入った時に、手首を色々な方向に動かすなど、筋を伸縮させて、手首や足首、肘や肩を常に柔軟にしておくことも必要である。
その8
自分の練習を録音して後で聞くのも、いい勉強になります。正確に叩けているのか?左右のボリームは均一か?ドライブしているか?自分の欠点や、注意しなくてはならないポイントが聞いているうちに分かってくるはずです。録音する事は、自分のリズム感をチェックしてくれる医者のようなものです。
その9
自分が怠けものか否かは自分が知っているはず、怠けものにできる心を持ている人たちにとっては教則本は、最良の教師となるでしょう。
その10
あきおないトレーニング方法メトロノームの代わりにCDを使いましょう。飽きずにできるはずです。
その11
フォームは、鏡の前でスティックを振る事によってチェックするようにしてくださいスティックの先が左右対称に動いているか?その高さはどうか?無駄な力が、腕や肩にはいってないか?所々、注意を怠らずチェックしてください。
その12
簡単なフレーズを正確に叩くのは難しい。プロでも、なかなかできないのです。ハッキリと正確に練習しましょう。シンプルに叩くのは、それほど簡単じゃありません。
その13
譜面を見たらまず、口で言ってみて、声を上げて読んで、口でできれば手でもできる。これ当たり前、出来ない奴、すなわち練習不足。
その14
ルーディメンツが、ただの順列組み合わせならば、我々の本なんて、もっと簡単にできたはずだ!この教則本中には、総てのベーシックテクニックが埋まっている。掘り起こすのは…君だ!!
その15
テレビから、あるいは雑誌からドラムテクニックについての色々な知識が入ってくると思います。あれもやろう、これもやろう、と手広くやり過ぎてダメになるケースも最近目立っています。どれが必要でどれが不必要かを選択する情報処理能力が、ミュージシャンにさえ求められてくるのです。
その16
外国のミュージシャンが優れているとは限りません。世界中の人間は、全て同じ資質をもっているのです。その人を取り巻く環境によって大きな差が出てしまうのです。子供のころからどんな音楽を聴いて育ったか?楽器を習得チャンスは?指導者の質は?練習場所は?例えばアメリカでは、どこの中学、高校でも、音楽室のほかに、個人練習のスタジオが用意されています。また自分の家で練習しても、周囲が温かく理解してくれる。
それに、音楽を必要不可欠は娯楽と認め、良質な音楽は必ず評価される。といった社会状況が違うからなのです。さらに、一般の人々の音楽センスの高さも関係しています。そんな環境で育ったら日本人だって、凄いミュージシャンになるでしょう。
これだけのハンディを飛び越えることが出来て、はじめて世界的なミュージシャンと成りうるのです。
毎日の練習、決して怠らないように、日本人であるあなたは生まれたときから、このハンディキャップを背負っているのですから。